治療法が無いと思っている人に呼んでほしい眼瞼痙攣の最新治療

治療法が無いと思っている人に呼んでほしい眼瞼痙攣の最新治療

当サイトのコンテンツは、日本神経眼科学会作成の眼瞼痙攣診療のガイドラインを基に作成されており、実際に眼瞼痙攣を完治させた患者の実体験と、その治療のなかで得た、医師や薬剤師からのアドバイスを総合的にまとめて作成しています。

 

眼瞼痙攣は未だに治療法が確立していないため、どのような治療法がもっとも効果的なのか?というのが分かりにくい病気です。

 

『原因が分からなくてどうしたらいいか分からない・・・』

 

『完治するイメージができなくて不安・・・』

 

こういった悩みを抱えている人も多いことでしょう。

 

すでにご存知の方も多いように、眼瞼痙攣の治療法としては、根本から治療する方法というよりは、現在の症状を抑えたり緩和したりする対症療法が一般的です。

 

そのなかでも、ここでは最新の眼瞼痙攣治療方法を見ていきたいと思います。

最新治療一覧

冒頭で解説した対症療法のなかにも、内服薬を使ったものから外科的な処置を施すものまでさまざまな治療方法があります。

 

どれも一長一短で、人によって効果も千差万別といったところです。

 

その数ある対症療法のなかでも、2017年現在で効果が認められている最新治療として、以下の3つが代表的です。

  • ボツリヌス
  • 外科手術
  • 鍼灸治療

この3つのなかで、もっともポピュラーかつ、効果があるとされているのがボツリヌス注射です。

 

ただし、これについてもメリットデメリットがあります。

 

以下、それぞれの治療法をより詳しく見ていきましょう。

 

ボツリヌス注射

ボツリヌス注射は、ボツリヌス毒素を瞼に打つ治療法です。

 

別名、ボトックス注射とも呼ばれており、この名前であれば聞いたことがあるという人も多いでしょう。

 

ボツリヌス毒素は、たんぱく質の一種であるボツリヌス菌から作り出される菌です。

 

筋肉に注射することによって、筋肉を弛緩させることができ、過度に緊張してしまっている筋肉を緩めることができるのです。

 

現在の眼瞼痙攣に対する治療法としては、このボツリヌス注射(ボトックス注射)がもっとも有効な治療法だと考えられているため、多くの場合は第一の選択肢として挙げられます。

 

ただし、著しい筋力の低下や呼吸器不全などを慢性的に持っている場合には、この治療法は慎重に行わなければならないとされおり、重篤な副作用が起きる可能性もあります。

 

ちなみに、ボツリヌス注射のデメリットのひとつとして、抗体が作られる可能性があり、効き目がなくなるといわれていますが、実際にはほとんど心配はいりません。

 

というのも、日本では眼瞼痙攣の治療として投与されたボツリヌス注射で抗体が生産されたという報告はないからです。

 

ボツリヌス療法については、眼瞼 痙攣 ボツリヌスでより詳しく解説していますので参考にしてください。

 

外科手術

眼瞼痙攣の治療のなかには、瞼の開閉に関与している筋肉を切除することによって症状を緩和する外科的な治療法もあります。

 

外科手術の種類としては、目の周りを輪っか状に走っている眼輪筋という筋肉を切除する眼輪筋切除術や、眉頭のところにある皺眉筋(しゅうびきん)を切除する皺眉筋切除術などがあります。

 

また、顔面神経を取り除くものや、瞼の裏側にあるミューラー筋を縫合するミューラー筋縫縮術など、症状によってさまざまな手術法が提案されます。

 

ただし、眼瞼痙攣の外科手術はどの方法を取ったとしても、時間が経つにつれて症状が再発してしまうことが多いとされています。

 

そのため多くの場合は、前述したボツリヌス療法と併用するのが一般的です。

 

ちなみに、外科手術のなかでももっとも効果が高いものは、最新の報告によると眼輪筋切除術だといわれています。

 

鍼灸治療

一部で高い効果を発揮してくれるといわれているのが、東洋医学の鍼灸治療です。

 

顔にある筋肉に細い鍼を打ち、血液を集中させてから鍼を抜くことによって、血液が散らばり、筋肉のコリがほぐれていくとされています。

 

西洋医学では、主な治療法として推奨されることはない鍼灸治療ですが、確かに効果を実感する人もいますので、選択肢の一つとして持っておくのは大切なことです。

 

ちなみに、鍼灸は副交感神経の働きを高める効果もあるとされていますので、ストレス性の眼瞼痙攣にも聞くといわれています。

 

それぞれの治療法を受けた人の体験談

治療を実際に受けた方の体験談を紹介します。

 

ただし、この体験談は、『それぞれの治療法がどれだけ効果のあるものなのか?』ということを判断するためのものではなく、『治療内容とその経過』を紹介するものです。

 

そのため、いずれの治療法も効果のあった人の意見と、なかった人の意見、双方を取り上げています。

 

ボツリヌスを受けた体験談

 

40代前半 女性
眼瞼痙攣の症状を感じ始めたのは30代の中盤頃からです。
当時から眼科に行っていたのですが、「ドライアイですね」という診断ばかりで、ドライアイ用の目薬しか出しえもらえませんでした。
結局、眼瞼痙攣という病名が分かったのが、それから5年ほどたった41歳の頃です。
セカンドオピニオンをした病院で、ボトックス注射を勧められ、合計で4回注射しました。
その結果、かなり症状は軽くなり、今でも日常生活には問題がない程度にまで改善しています。


 

30代前半 女性
1カ月ほど前から右目が自分の意志とは関係なくギュッと閉じてしまうので、不安に想い、眼科に行きました。
事前にネットなどで調べており、眼瞼痙攣の疑いが自分にはあると思っていたので、眼瞼痙攣の治療を得意とする眼科に行きました。
1回目のボトックス注射から1週間ほどで、右目は楽になったような気がしましたが、注射前と比べてもほとんど開かない状態でした。
2週間目に再診察を受け、追加でボトックス注射をすることに。
それから2週間が経過しても、思ったような効果はありませんでした。


 

切除手術を受けた体験談

 

60代前半 女性
うつ病を3年ほど患っており、良くなったり、悪くなったりの状態を繰り返していました。
そのなかで、眼瞼痙攣の症状が出始め、薬の副作用が疑われたため、一時期服用を中止していました。
ただ、それではうつ病の症状がひどくなってしまいます。
その時に取った治療法が外科手術でした。
眼輪筋の切除術を行い、1回の手術でほとんど気にならないほどに改善しました。
薬に副作用なら、外科手術で改善することはないはずなので、どうやら薬の副作用では無かったようです。


 

40代後半 女性
1年半ほど眼瞼痙攣の症状に悩まされ、ボトックス療法と外科手術を併用していました。
ボトックスに関しては、徐々に効果が見え始めていたのですが、それと共に行った外科手術ではほとんど効果を実感することはできませんでした。
手術は合計で2回受けていますが、どちらも効果はありませんでした。
ただ顔に傷をつけただけという感じで、悲しい気持ちです。


 

鍼灸治療を受けた体験談

 

40代前半 女性
2カ月ほど前から瞼がぴくぴくする症状を感じ、日に日に目を開けているのが辛くなってきました。
初めは精神安定剤を処方され、2週間ほどの服用していたのですが、一向に改善が見えず、次はボトックス注射を受けました。
2回ボトックスを打ちましたが、それでもまったく良くなっている気がしなかったので、鍼灸医院に行き、鍼を打ちました。
1回目はほとんど効果を実感しませんでしたが、2回目から徐々に効果を実感し、合計7回の治療でほぼ改善しました。
感覚的には90%程度の改善で、今でも再発していません。


 

50代前半 男性
私の場合は、両目の瞼に痙攣が見られました。
一時期内服薬での治療をしていたのですが、改善が見られなかったため、鍼灸治療に切り替えました。
現在でも鍼灸治療を行っていますが、特に目に見えた効果はありません。
ただ、内服薬を飲んでいるよりは体にもいいと思い、鍼灸治療を続けています。


 

ジストニアの可能性

眼瞼痙攣の症状が、日々ひどくなっているという人や、数年前よりも広範囲にわたって症状がみられるようになったという場合には、ジストニアを疑ってみることも大切です。

 

ジストニアというのは、脳の神経伝達障害によって、筋肉が緊張してしまったり、硬直してしまったりする症状全般を呼びます。

 

つまり、眼瞼痙攣はジストニアの症状の一部である可能性があるということです。

 

仮にジストニアであった場合には、腕や足、首といった他の部分にも、痙攣や硬直といった症状が出てくる可能性があります。

 

この場合には、ボツリヌス療法や外科手術などの他にも、さまざまな治療法の選択肢があり、対応も変わってきますので、専門医に相談をするようにしましょう。


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